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岸田 則生*; 村田 徹*; 浅見 哲夫*; 小迫 和明*; 真木 紘一*; 原田 秀郎*; Lee, Y.*; Chang, J.*; 千葉 敏; 深堀 智生
AIP Conference Proceedings 769, p.199 - 202, 2005/05
光核反応に対する核データは、高エネルギー電子加速器の遮蔽設計及び高エネルギー線治療の分野に必要である。JENDL光核反応データファイルは、シグマ委員会の光核反応データ評価ワーキンググループによって整備された。われわれは多くの文献サーベイから、評価に必要な十分な実験データが圧倒的に不足しているので、光核反応データファイルを実験データのみから作成するのは困難であるという結論を得た。したがって、評価は統計模型核反応モデルの助けを借りて実施した。JENDL光核反応データファイルに格納される断面積データ等の物理量は、光吸収断面積,中性子,陽子,重陽子,三重陽子,He粒子,粒子の収量及び二重微分断面積,同位体生成断面積である。アクチノイド核種に対しては、これに光核分裂断面積を加える。格納されるHからNpまでの68核種に対する最大光子入射エネルギーは140MeVである。
羽場 宏光; 笠岡 誠*; 五十嵐 学*; 鷲山 幸信*; 松村 宏*; 大浦 泰嗣*; 柴田 誠一*; 坂本 浩*; 古川 路明*; 藤原 一郎*
Radiochimica Acta, 90(7), p.371 - 382, 2002/08
被引用回数:2 パーセンタイル:16.96(Chemistry, Inorganic & Nuclear)最大エネルギー(E)=450-1100MeVの制動放射線をBi標的に照射し、生成核質量数領域56A135において総計63核種の光核分裂収率を測定した。これらの収率値に、most probable charge(Z)をAの一次関数Z=RA+S,分布の半値幅FWHMをAによらず一定と仮定したガウス関数を最小二乗フィットさせ荷電分布を求めた。Z並びにFWHM値は、E600MeVで変化せず一定でR=0.4210.001, S=0.60.1, FWHM=2.10.1c.d.であった。これらの荷電分布パラメータを基に収率データがある質量数で質量収率を求めた。得られた対称的質量収率分布はガウス関数で再現でき、その半値幅(FWHM)とmost probable mass(A)はそれぞれFWHM=331m.u.,A=961m.u.であった。本研究で得られたBiの荷電分布,質量収率分布は、Auの同様の実験結果並びに光子誘起核内カスケード理論計算PICA3/GEM(Photon-induced Intranuclear Cascade Analysis code combined with the Generalized Evaporation Model)と比較しながら議論する。